Clipdrop(クリップドロップ)はWeb上で利用可能な画像生成・加工サービスです。
現在の運営組織はStable Diffusionの開発・リリースで知られるStability AI社であり、Clipdrop上の画像生成もStable Diffusionが用いられているようです。
Cripdropの利用にアカウント登録は必須ですが、一部機能を除き基本的に無料で利用可能となっているため、特に画像の加工に興味があるならば一度は試してみるのも良いでしょう。
アカウント登録方法
①任意のWebブラウザからClipdropにアクセスする
ブラウザからhttps://clipdrop.co/jaにアクセスし、画面右上の「サインイン/サインアップ」をクリックします。
②ログイン方式を選択する
任意のログイン(サインイン)方式を選択します。
2024年1月時点だと以下のログイン方式が選択可能です。
- Googleアカウント連携
- Facebookアカウント連携
- Appleアカウント連携
- Eメールアドレス
③ログインできていることを確認する
引き続きトップページが表示され、画面右上の文字が「マイアカウント」となっていればログインは正常に完了しています。
利用料金について
無料プランでは一部機能(主に画像生成)の利用に制限が設けられていますが、趣味の範囲として利用する程度であれば無料プランでも十分かと思われます。
Clipdropで出来ること
Clipdropで出来ることのうち、代表的(と個人的に思っている)な機能を紹介していきます。
Swap(入れ替え)
画像の中の人物を入れ替える機能です。
例として以下2枚の写真を合成してみましょう。
Swap生成画面にアクセスし、まずはベースとなる画像をアップロードします。
アップロードするとAIが自動的に人の顔の領域を判別しマーキングしてくれるので、続けて入れ替えたい人物の画像をアップロードします。すると…
上図のように綺麗(?)に人物が入れ替わりました。ちなみに生成中は画像下に表示されている左右のアイコンをクリックすることで再生成も可能です。
まぁこれはやや極端な例かもしれませんが、このように簡単に画像上の人物をスワップさせることが出来るというわけです。
Remove background(背景除去)
指定した画像から背景をAIが自動的に抽出し除去する機能です。
試しにSwapで生成した以下の画像から背景を除去してみましょう。
Remove background画面にアクセスし、上の画像をアップロードして「背景を除去」ボタンをクリックすると…
このように綺麗に背景が除去されます。もちろんpng形式ファイルでダウンロード可能。
ちなみにこのRemove background機能は無料版であっても透かし文字が入らないので、Photoshopを含めた他の背景除去サービスの代替として十分機能します(上の例だと最初から透かし文字入りの画像を使ったので入っていますが…)
Cleanup(不要要素の除去)
画像から不要と思った要素を取り除くことが出来る機能です。
例によって屈強な男性と屈強では無い女性のキメラを使っていきますが、Cleanup画面にアクセスして画像をアップロードすると除去したい箇所を選択できるので、適当にマーキングしてから「消去」ボタンをクリックすると…
上図のようにある程度は違和感の無い見た目になりました。まぁ先述の通りちょっと極端な例なので参考になるかは自分でも微妙なラインですが…
Reimagine XL(バリエーション生成)
Stable Diffusionの機能を利用して、ベース画像から複数のバリエーションを生成する機能です。
Reimagine XL画面にアクセスし、以下の画像をアップロードしてみると…
以上のように似たようなシチュエーションの画像が3枚生成されました。
この例では無機物を描写した画像を使用しているので違和感は小さいですが、人をこの機能で生成させるのは止めたほうが良いでしょう。クリーチャーが発生する可能性が極めて高いです。
Uncrop(未描写領域の補完)
あまり馴染みのない単語ですが、画像を任意のサイズに広げて且つ広げた部分の描画をAIがいい感じ(?)に補完する機能です。
例えば、Uncrop画面にアクセスして画像をアップロードすると以下のようにサイズが変更できるようになります。
この状態で「次」ボタンをクリックすると、元の画像を参考にして以下のようにAIが余白部分を生成・補完してくれます。
使用した感想
画像の加工がこれほど簡単なものになったとは、時代を感じます。
個人的にはRemove background(背景除去)が無料で利用できてしかも精度も高く、もうそれだけでこのサービスを継続利用する理由になっています。