Image Creator from Designer(イメージクリエイター)

画像生成

Image Creator from Designer(イメージクリエイター)はMicrosoft Bing上で利用可能な画像生成AIツールです。

ちなみに2023年11月以前の名称は「Bing Image Creator」でした

プラットフォームこそMicrosoft(マイクロソフト)ですが中身はChatGPTなどで有名なOpenAI社が開発した画像生成AIモデルである「DALL-E3」が使われています。

Image Creatorの利用にはMicrosoftのアカウントが必須であるため多少の煩わしさはありますが、本来であれば費用が発生する「DALL-E3」Image Creatorであればなぜか無料で利用できるため、煩わしさを考慮しても利用する価値は非常に高いです。

アカウント登録方法

前述の通りImage Creator独自のアカウントは存在せず、Microsoftのアカウントを流用してログインすることが可能です。

同じBingのサービスでもBing AI Chatの方はアカウント不要でしたが、Image Creatorの方は利用の際に「ブースト」を消費する都合上アカウントが必須なのだと思われます。

利用料金について

利用は完全無料ですが画像生成の際に「ブースト」(雷のアイコン)を1ずつ消費します。

ブーストは手持ちが15未満になると毎日15までは補充されるうえ、仮にブーストが切れたとしても生成に時間が掛かるようになるだけで生成できなくなるわけではありません。

また、ブースト自体は少なくとも初回ログイン時にある程度の数が配布されていることから、普段使いの範疇であれば使い切ることも早々ないでしょう。

なお、ブーストが切れた場合はMicrosoft Rewardsと呼ばれる意識しなくてもMicrosoftのサービスを利用していれば勝手に溜まっていくポイントを使用してチャージすることも可能です。

レートはお高め

Image Creatorで出来ること

ここからはImage Creatorの使い方を説明していきます。

テキストから画像を生成する

1. WebブラウザからImage Creatorにアクセスする

事前にMicrosoftのアカウントを準備したうえで、任意のWebブラウザからhttps://www.bing.com/images/createにアクセスします。

2. テキストボックスに文章を入力して「作成」をクリックする

画面上部のテキストボックスに生成したい画像の説明文(プロンプト)を入力し「作成」ボタンをクリックすると1〜4枚の画像が生成されます。

テキストボックスには英語のほか日本語も入力可能であり、単語でも文章でもAIが内容を解釈して画像を生成してくれます。

上図では英単語をカンマ区切りで並べてみましたが、別の文字パターンを入力した際の生成例を以下に列挙していきます。

上で生成した画像はプロンプトこそ違えど意味はすべて「アニメ調で描かれた座っているライオン」です…が、入力した言語や文章構成で多少解釈が変わっているようにも思えます。

とはいえどの書き方が優れているかという話でもなく、描かせたいものをきちんとイメージして言語化さえ出来れば書き方は何でも良い、というユーザーフレンドリーなルールなのでしょう。

画像を保存する(コレクション)

生成した画像は履歴に残りますが、15回程度生成すると履歴からも削除されてしまいます。

画像を残したい場合は削除される前にダウンロードするか「コレクション」機能を使ってBing内に保存する必要があります。

1. 生成した画像をクリックしてメニューから「保存」や「ダウンロード」などを選択する

Image Creatorの画面上で生成した画像をクリックすると、画像の共有や保存、ダウンロードなどが行えるメニューが表示されます。

各メニューの説明は以下の通りです。

項目 説明
共有 画像のURLリンクが表示される。リンクをコピーすることでSNSなどで共有可能
保存 「コレクション」に画像を保存する
ダウンロード 画像をファイルとしてPC(スマホ版を利用の場合はスマホ)に保存する
フィードバック Bingについて物申したいときに利用する

上記のメニューから「保存」を選択することで、Microsoft Bingの「コレクション」内に画像が保存されます。

コレクションからは入力したプロンプトの確認も出来るため、気に入ったものがあればこちらに保存するのも良いでしょう。

なお、Image Creatorからコレクションへのアクセスは画面右上のメニューから「コレクション」をクリックで可能です。

ギャラリー

ここからは私が生成してみた画像をプロンプト付きで適当に列挙していきます。

絵画アレンジ

有名な絵画をベースにアレンジを加えさせた画像です。個人的には「真珠の耳飾りの少女」が良い出来だと思います。

マンガ的表現

プロンプトに「○コママンガ」や「〜マンガで表現」等と入力すると生成される画像もマンガのような見た目になります。「漫画」だとうまく反映されないので注意。

グレイ型宇宙人の解釈がツボ。

動きのある写真やエフェクト

プロンプトに「写真」と入力することで実写のような画像が生成されます。

それに加えて「モーションブラー」などの映像表現を追加すると、より臨場感のある画像が生成可能です。

雑誌の表紙やポスター

「magazine cover」などと入力すると雑誌の表紙風に、「○○風ポスター」などと入力すると映画のポスターのような画像が生成されます。

「ピクサー」や「ハリウッド」などの固有名詞もある程度はAIで解釈してくれるので、思った以上にそれっぽい画像が出来上がることでしょう。

ただし、文字としての日本語の解釈は苦手なようです。

使用した感想

DALL-E3が無料で利用できるというだけで価値が高いサービスです。

画像生成だけでも十分に楽しめるサービスではありますが、例えばHaiperなどの動画生成AIツールを使って画像を動画に変換したり、Clipdropの機能を使って画像の背景削除や補間などの加工を施してみるとより楽しめるし、何らかの役に立つかもしれません。

いずれにしても、Image Creatorで生成される画像はクオリティが高くしかも無料であることから、画像生成AIに興味があるならMicrosoftのアカウントを作って利用しない手はないでしょう。

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