VIVA(ビバ)

動画生成

VIVA(ビバ)はWebブラウザやDiscordで利用可能な画像・動画生成サービスです。

OpenAI社が発表し界隈が震撼した動画生成AIであるSora…を彷彿とさせるクオリティの動画を無料で生成させることが出来るのが特徴と言えます。

運営組織について

VIVAは2023年に中国・北京にて設立された「北京智象未来科技有限公司」と、関連する企業またはサービスである「HiDream.ai」によって運営されていると思わしきサービスです。

「北京智象未来科技有限公司」および「HiDream.ai」の日本国内における情報展開がほぼ無いため詳細は不明ですが、AIGC(AI-Generated Content)の研究・開発に強みがあるようで、実際に生成された動画を見る限り他のサービスよりも1段階上のレベルに到達している印象を受けます。

アクセス&アカウント登録方法

VIVAの利用にはアカウントの登録が必須です。

Webサイトへのアクセス方法から順に説明していきましょう。

1. 任意のWebブラウザからVIVAにアクセスする

ブラウザからhttps://vivago.ai/にアクセスし、画面中央の「TRY NOW」か画面右上の「TRY FOR FREE」をクリックします。

URLの打ち間違いに注意。vivago.aiでありviva.aiではありません。

生成AIサービスでよく見るLP

2. ログイン画面に移動する

トップページ(Discover)画面に遷移したら、画面右上の「Login/Register」をクリックします。

3. ログイン方式を選択する

ログイン画面がポップアップしたら任意のログイン方式を選択します。

2024年5月時点で選択可能なログイン方式は以下のとおりです。

  • Googleアカウント連携
  • Discordアカウント連携
4. ログインできていることを確認する

トップページに遷移し、画面右上の表示が「Login/Register」からアカウントの連携アイコンに変わっていればログインは正常に完了しています。

利用料金について

2024年5月19日時点においては完全無料で利用可能です。

VIVAのリリース自体が新しいようで、まだトライアルといった趣が強いのでしょう。いずれはサブスクリプションを導入するかと思われますが、それまでの間に使い倒しておくに限りますね。

VIVAの使い方

テキストから動画を生成する

画面左上の「Video」を選択後、画面下部の「Text to Video」を選択することで、入力欄から任意のテキスト(プロンプト)を入力し5秒の動画を生成することが可能です。

基本的にはどのような動画を生成したいのかを英語で入力し「Generate」ボタンをクリックすることで動画を生成可能です。

英語は単語・文章のいずれも対応していますが、区切る場合は「カンマ(,)+半角スペース」を用いるのがルールなようです。

プロンプト以外のオプションについては下記のとおり。

項目 説明
Negative prompt 動画に含めたくない要素の指定。例えば「ugly(醜い)」や「too bad(酷い)」などを含めたりする
Aspect Ratio 動画のアスペクト比率の指定。16:9、1:1、9:16から一つ選択可能
Mortion Strength 動画の動きの量。数字が大きいほど動きの多い動画が生成される。
デフォルト値は30(最大値)
Magic Prompt 入力したプロンプトに対していい感じに加筆してくれる。オーバーな表現になりがち

というわけで、以下のプロンプトを入力して生成された動画がコチラ。

入力プロンプト(Magic prompt利用)

A sharply focused, high-res RAW photo captures the thrilling moment of sleek supercars in a fast-paced, urban street race, showcasing their chrome finishes under the neon lights. The cityscape buzzes with dynamic energy, emphasizing the high-quality, photogenic action.

(日本語訳)
鮮明に焦点を合わせた高解像度の RAW 写真は、ペースの速い都市部のストリート レースで、ネオンの光の下でクローム仕上げを披露する洗練されたスーパーカーのスリリングな瞬間を捉えています。ダイナミックなエネルギーに満ちた街並みが、上質でフォトジェニックなアクションを際立たせます。

生成された動画

数行のテキストからここまでリアルなレーシングの動画が生成されるとは……といったぐらいにハイクオリティな動画が生成されました。

少なくとも2024年5月時点において、テキストからここまでの動画を生成できるサービスは殆ど無いものかと思われます。加えて、5秒という他の生成サービスと比較しても長尺の動画が生成出来るのも素晴らしいです。

画像から動画を生成する

画面左上の「Video」を選択後、画面下部の「Image to Video」を選択することで、手持ちの画像を元にした4秒の動画を生成することが可能です。

「+」ボタンをクリックすることで画像のアップロードが可能ですが、その際に画像の比率を選択する必要があります。

元の画像をトリミングするのが憚られる場合、最初から比率を16:9、1:1、9:16のいずれかにした画像を用意すると良いでしょう。

画像をアップロードした後は、プロンプトなどを任意で入力し「Generate」ボタンをクリックすることで動画が生成されます。

プロンプト以外のオプションについては下記のとおり。

項目 説明
Negative prompt 動画に含めたくない要素の指定。例えば「ugly(醜い)」や「too bad(酷い)」などを含めたりする
Camera control カメラの動きの指定。上下、左右、ズームイン/アウトをそれぞれ設定可能
Mortion Strength 動画の動きの量。数字が大きいほど動きの多い動画が生成される。
デフォルト値は30(最大値)

ということで生成された動画が以下です。

Text to Videoと比較すると動きが結構固いですが、やりたいことは伝わりますね。

動画の画質を上げる

画面左上の「Video」を選択後、画面下部の「4K Enhance」を選択することで、手持ちの動画の画質を上げることが可能です。

動画をアップロードすると即座に処理が開始されます。操作自体は非常に楽ですが処理には非常に時間が掛かるので気長に待ちましょう。

テキストから画像を生成する

画面左上の「Image」を選択後、画面下部の「Text to Image」を選択することで、テキストから画像を生成することが可能です。

基本的には生成したい画像の説明をプロンプトとして入力し「Generate」をクリックするだけですが、視点の位置やエフェクト、画風などがタグとして用意されており、細かく指定することも可能です。

このように

上記以外のオプションについては以下のとおり。

項目 説明
Negative prompt 画像に含めたくない要素の指定。例えば「ugly(醜い)」や「too bad(酷い)」などを含めたりする
Aspect Ratio 画像のアスペクト比率の指定。1:1、2:3、3:4、9:16、3:2、4:3、16:9から一つ選択可能
Image Count 1度に生成する枚数。1〜4から選択可能
Magic Prompt 入力したプロンプトに対していい感じに加筆してくれる。オーバーな表現になりがち

というわけで以下のプロンプトは固定にしつつタグを色々変えてみながら生成した画像が以下。

プロンプト

Majestic astronaut floating in a zero-gravity environment, surrounded by stars and distant galaxies, exuding a sense of adventure and boundless exploration. The astronaut’s helmet reflects the cosmic backdrop, adding a touch of mystery and awe

(日本語訳)星々や遠くの銀河に囲まれた無重力環境に浮かぶ雄大な宇宙飛行士が、冒険と無限の探検の感覚を醸し出しています。宇宙飛行士のヘルメットは宇宙の背景を反映し、神秘と畏怖のタッチを加えています。

生成された画像

画像生成のクオリティも非常に高いと思います。手足などの破綻が出そうな部分が写ってないのは偶々ですかね?

画像からテキストを生成する

画面左上の「Image」を選択後、画面下部の「Image to Text」を選択することで、テキストから画像を生成することが可能です。

手元のファイルをアップロードするかVIVAで生成した画像を選択すると、添付された画像をAIが分析し、画像生成用のテキストを生成します。

生成されたテキストはプロンプト欄に入力済みの状態となっているため、そのまま画像生成を行うことも可能です。

使用した感想

少なくとも2024年5月時点において、無料で利用可能な動画生成AIサービスという点でVIVAよりも優れたサービスを知りません。

まだ新しいサービスであり日本国内での露出が少ないから致し方ないとは思いますが、大国の技術力というのはこういうことなのか…というのを改めて感じました。それぐらいに質の高いサービスです。

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