Pika(ピカ)

動画生成

Pika(ピカ)はWebブラウザやDiscordで利用可能な動画生成AIサービスです。

体感的にも非常に質の高い動画を生成することが可能であり、特に最近リリースされた「Pikaeffect」には目を見張るものがあります。

無料でも利用は出来るため、興味があればアクセスしてみるとよいでしょう。

運営組織について

Pikaは2023年にアメリカ・カリフォルニア州に設立された「Mellis, Inc」によって運営されているサービスです。

ちなみにMellis, Inc.は法人名であり同社の商標、いわゆるブランドとして「Pika Labs」(=Pika)があります。
さらに言えばPika Labsは設立当初は「Mellis Labs」という名称でしたが、(おそらくは)イメージ戦略の一環として現在の名称に変更されたものかと考えられます。

設立してから日は浅いですがなかなか密度が高い歴史を歩んできているようですね。

アカウント登録方法

Pikaの利用にはアカウントの登録が必須です。ここではWebサイトへのアクセス方法から順に説明していきます。

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    サインイン方法の選択

    任意のWebブラウザからhttps://pika.art/loginにアクセスし、画面右側からサインイン方法を選択します。

    2024年10月時点で選択可能なサインイン方法は以下の通り。

    • Googleアカウント連携
    • Facebookアカウント連携
    • Discordアカウント連携
    • Eメールアドレス認証

  • FINISH
    ログイン確認

    画面の指示に従いアカウントを作成後、以下のメインメニューが表示されていればログインは正常に完了しています。

    Webブラウザ版

    Discord版

    なお、Webブラウザ版の方は動画生成に必要なクレジット(サイト内通貨)が毎月150まで支給されます(Discord版はクレジットの概念無し)

利用料金について

Webブラウザ版Pikaの利用においては、動画生成の度に15クレジットずつ消費されていきます。

無料プランだと一月に10個の動画生成を行うことが出来ますが、より多くの動画を生成したい場合にはサブスクリプションの登録を検討しても良いでしょう。

メインメニュー右上の「Upgrade」ボタンをクリックすると以下のラインナップが表示され、そのまま登録が可能です。

サブスクリプションの登録で解禁される要素は以下の通り。

  • 毎月もらえるクレジットの増加(UNLIMITEDプランの場合は無限)
  • Pika1.0(旧モデル)の利用が可能
  • 生成速度の増加
  • クレジットの追加購入が可能
  • 透かしの削除(PROプラン以上)
  • 商用利用可能(PROプラン以上)

Pikaの使い方(Webブラウザ版)

画像やテキストから動画を生成する

メインメニュー下部に各種項目を入力することで動画の生成が可能です。

具体的な使い方を順番に説明していきましょう。

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    モデルの選択

    右側下部のアイコンをクリックし、Pikaのモデルを選択します。

    無料プランだとPika1.5しか選択できませんが、10月時点における最新モデルなので別に問題も無いかと思われます。

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    画像の選択(任意)

    手持ちの画像から動画を生成したい場合は「Image」をクリックして画像をアップロードします。

    なお、生成される動画のサイズやアスペクト比率はアップロードした画像に踏襲され、サイズの変更はできなくなります。

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    エフェクトの選択(任意)

    最近Pikaが気合を入れている「Pikaeffect」を利用する場合は選択します。

    エフェクトを選択するとテキスト入力欄にエフェクト名が自動入力され、その後に続ける形で通常のプロンプト(動画を説明する文章)を入力することが可能です……が、生成される動画の内容にはほとんど影響を及ぼさないようなのでエフェクト名だけで十分かもしれません。

    各エフェクトの実際の効果は以下の通り。ちなみに効果音も自動生成されます。

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    プロンプトの入力

    テキスト入力欄に任意のプロンプトを入力します。

    プロンプトはある程度は詳細に書いたほうが良いですが、あまりにも複雑過ぎると逆に精度が落ちるのでバランスが大事でしょう。

    なお、日本語の入力も一応は可能ですが英語のほうが精度が高いように感じます。

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    動画サイズなどの設定(任意)

    画面右下のメニューから、動画サイズの指定などを行うことが出来ます。

    各項目の詳細は以下の通り。

    項目名 説明
    Negative prompt 動画に含めたくない内容を記載する項目。ネガティブプロンプト。
    Seed 最終的に生成される動画を決定する要素。シード値。
    同じプロンプトを使用した場合でもシード値を変えることで動画の内容も変化する。
    Aspect ratio 動画のアスペクト比率。「Image」から画像を追加している場合は選択不可。

  • FINISH
    動画の生成

    各種項目を入力後に右側の生成ボタンをクリックすることで15クレジットを消費し動画が生成されます。ちなみに動画の長さはPika1.0だと3秒、Pika1.5だと5秒です。

    生成された動画は「My library」に保存されており、そこからダウンロードなどが可能です。

Pikaの使い方(Discord版)

Discord版ではクレジットの概念が無く無限に利用が可能ですが利用可能なモデルはPika1.0相当のものであり、2024年10月時点においては他の生成AIサービスと比較しても若干品質が劣っている印象が強いです。

以下はDiscord版Pikaで利用できる機能の一部です。

テキストから動画を生成する

任意のgenerate-xxxチャンネルにアクセスし、テキストボックスに/createと入力のうえ動画化したいシチュエーションを入力すると3秒の動画が生成されます。

入力例

A scene of a man in a tuxedo dancing joyfully in the middle of a rainy city at night. Neon streetlights illuminate the surroundings, and raindrops reflect on the wet pavement
(雨が降る夜の街中で、タキシードを着た男性が楽しげにダンスをしているシーン。彼の周りにはネオンの街灯が光り、雨のしずくが路面に反射している)

生成結果

画像から動画を生成する

任意のgenerate-xxxチャンネルにアクセスし、テキストボックスに/animateと入力のうえ画像をアップロードし、任意でプロンプトを入力すると3秒の動画が生成されます。

入力例

A futuristic android with a sleek design blinks in a quiet setting. The android’s movements are smooth and its expressions resemble those of a human. It has shiny metallic features and glowing blue LED eyes, with slow, deliberate blinking
(未来的なデザインを持つアンドロイドが静かな環境でまばたきをしている様子。アンドロイドの動きは滑らかで、人間らしい表情がある。光沢のある金属と青いLEDの目が特徴的で、まばたきがゆっくりと行われる)

生成結果

使用した感想

シンプルな操作ながら生成される動画の質は非常に高いように思えます。不自然な挙動を取らないというところに関しては特に優れている気がしました。

また、最近(記事更新時点)になって追加されたPikaeffectはシンプルにユニークな機能だと思います。使い道とかそういった点は一旦どこかに置いておくとして。

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