Haiper(ハイパー)

動画生成

Haiper(ハイパー)はWebブラウザやDiscordで利用可能な動画生成サービスです。

リリースしてから暫く経ち後発の動画生成サービスも続々登場していますが、Haiperはそれらのサービスにも負けず劣らずの品質を誇る生成サービスかと個人的には思っています。

基本的な機能は無料で利用可能であるため、興味があるならばまずはアクセスしてみましょう。

運営組織について

Haiperはイギリス・ロンドンにあるベンチャー企業のHaiper社により運営されています。

同社はGoogle DeepMind出身の研究者やTikTokのエンジニアなどによって設立された企業であり、バックボーンを含めても怪しい企業ではないでしょう。

アクセス&アカウント登録方法

Haiperの利用にはアカウントの登録が必須です。

Webサイトへのアクセス方法から順に説明していきましょう。

1. 任意のWebブラウザからHaiperにアクセスする

ブラウザからhttps://haiper.ai/auth/signinにアクセスし、画面右側の「Login」をクリックします。

2. ログイン方式を選択する

ログイン画面に遷移したら任意のログイン方式を選択します。

リリース当初と比べると選択肢が増えました

2024年8月時点で選択可能なログイン方式は以下のとおりです。

  • Googleアカウント連携
  • Discordアカウント連携
  • Appleアカウント連携
  • Eメールアドレス&パスワード認証
3. ログインできていることを確認する

Explore画面に遷移できていればログインは正常に完了しています。

利用料金について

無料プランでも基本的な機能は利用可能ですが、1日の利用回数に制限があったりクレジットのチャージが無かったり継続利用するにはやや物足りない印象です。

継続利用を考えるのであればサブスクリプションの登録を検討してもよいでしょう。トップページ右側の「Membership」をクリックすることで以下のようなラインナップが表示され登録が可能です。

サブスクリプション登録により解禁される項目は以下の通り。

  • 生成回数の上限なし(無料プランは1日10回)
  • 毎月クレジットを獲得
  • 同時生成数の増加
  • 透かしの削除(Pro版のみ)
  • 商用利用可能(Pro版のみ)
  • プライベート生成機能(Pro版のみ)

Haiperの使い方

各種生成はトップページ右側の「+Create」からCreation Modeを選択することで実施できます。

機能がまとまっていて使いやすい

テキストから画像を生成する

Creation Modeから「Text to Image」を選択し、画面下部の入力欄から画像化したいシチュエーションの説明(プロンプト)を英語で入力して「Create」をクリックすると2クレジットを消費して4枚の画像を生成します。

プロンプトは出来るだけ詳細に書くと良いでしょう。また、オプションとして画風を指定できる「Style」やアスペクト比率を変える「Aspect Ratio」も任意で選択可能です。

以下、生成例です。

入力したプロンプト

A high-speed, intense car chase in a desert featuring a wildly modified car drifting dramatically in the style of The Fast and the Furious. The artwork should be in an animated style with a dynamic and lively feel.

(日本語訳)
砂漠を舞台に、ワイルドスピード風の改造車が派手にドリフトする、スピード感溢れるド迫力なカーチェイス。アニメ風の躍動感あふれる画風で。

生成結果

迫力のある画像が生成されました。プロンプトの内容から逸脱することもなく、他の画像生成サービスと比較しても質の高い内容に仕上がっているかと思います。

なお、生成した画像はそれぞれダウンロードや後述する「Image to Video」の素材とすることが可能です。

テキストから動画を生成する

Creation Modeから「Text to Video」を選択し、画面下部の入力欄から動画化したいシチュエーションの説明(プロンプト)を英語で入力して「Create」をクリックすると1つの動画が生成されます。

設定できるオプションは画風を指定できる「Style」やアスペクト比率を変える「Aspect Ratio」に加えて、画質と動きに影響を与える「Resolution」と動画の秒数を指定する「Duration」を任意で選択可能です。

消費クレジットは動画の長さによって決まり、Durationで指定できる2秒と4秒は消費無し、8秒の場合は40クレジットが必要となります。

以下、生成例です。

入力したプロンプト

An elegant woman looking at herself in a mirror with a shy smile. She’s wearing a red dress in a chic room, smiling gracefully. Use a beautiful art style, similar to a shojo anime.

(日本語訳)
大人っぽい女性が、鏡を見てはにかむ笑顔を見せる。シックな部屋で、赤いドレスを着て、上品に笑う。美少女アニメのような美しい画風で。

生成結果

若干プロンプトと異なる動きをしていますが、結果的には良い雰囲気の動画が生成されました。

生成した動画はダウンロードはもちろんのこと、「編集」「2倍の延長(要クレジット)」に加えて「1080pへの解像度向上(要クレジット)」をそれぞれ施すことができます。

画像から動画を生成する

Creation Modeから「Image to Video」を選択し、画面下部の入力欄から動画化したい画像を1枚以上指定し「Create」をクリックすると1つの動画が生成されます。

設定できるオプションはアスペクト比率を変える「Aspect Ratio」、画質と動きに影響を与える「Resolution」、動画の秒数を指定する「Duration」に加えて、中間や終わりの画像を指定できる「Keyframe Conditioning」をそれぞれ任意で選択可能です。

また、画像だけでなくプロンプトを追加で入力して動きをコントロールすることも出来ます。

消費クレジットは「Text to Video」と同様に動画の長さで決まり、Durationで指定できる2秒と4秒は消費無し、8秒の場合は40クレジットが必要となります。

以下、生成例です。2枚の画像を指定したうえでプロンプトは空白にして試しています。

指定した画像

■最初のフレーム

■最後のフレーム

生成結果

2枚の画像が自然に繋がった動画が生成されました。

生成した動画は「Text to Video」と同じくダウンロードや編集などが可能です。

動画を部分的に再生成する

Creation Modeから「Video to Video」を選択し、画面下部の入力欄から元となる動画と編集内容を設定して「Create」をクリックすると冒頭2秒を再生成した動画が新たに生成されます。

基本的な使い方としては、動画のアップロード後に「Vary Region」をクリックして修正を加えたい箇所を選択したあとに修正内容をプロンプトに入力して「Create」をクリックする…といったものとなります。

論より証拠ということで以下、生成例です。ちなみにクレジットの消費はありません。

設定内容

後ろに見えるのは試行錯誤の跡

生成結果

違和感は凄いですが一応はプロンプトの内容に沿って動画が編集されました。

生成した動画は「Text to Video」等と同じくダウンロードや編集などが可能です。

動画を延長する

Creation Modeから「Extend Duration」を選択し、画面下部の入力欄から延長したい動画をアップロードして「Create」をクリックすると、アップロードした動画の長さに応じて所定の秒数延長されます。

アップロード可能な動画は30MB以内のサイズで、且つ長さが2〜12秒以内である必要があります。また、延長される時間は2秒か4秒のいずれかであり、1秒延長につき10クレジット消費されます。

動画の解像度を上げる

Creation Modeから「Video Enhancer」を選択し、画面下部の入力欄から解像度を上げたい動画をアップロードして「Create」をクリックすると、1080pまで解像度が向上します。

アップロード可能な動画は30MB以内のサイズで、且つ長さが12秒以内である必要があります。また、消費クレジットは元となる動画の長さで決まり、1秒あたり10クレジット消費されます。

使用した感想

無料で利用可能な動画生成AIサービスが減少傾向にある中、Haiperは一部制限はあるものの無料で利用可能ということで需要は高いと思います。

無料だからといって生成される動画の質が低いわけではなく、むしろ質も高い高い方なのではないでしょうか。つまり良いサービスだということです。

Haiperのクレジットが余ったのでつくったやつ

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