LoudMe(ラウドミー)はWebブラウザで利用可能な音楽・効果音生成AIサービスです。
2024年8月15日にリリースされたサービスでありまだ粗の多さも目立ちますが、少なくとも現時点では無料で試すことが出来るため、初めて音楽生成AIに触れてみるのであれば適したサービスとは思います。
とはいえ、運営組織情報が不明であったり良からぬ噂が聞こえてきたりと若干のきな臭さを感じるので、特にサブスクリプションへの登録は慎重になったほうが良いかと思われます。
運営組織について
シンガポールのマイク・スミス(Mike Smith)氏が同サービスのCEOであるらしいのですが、それ以外の情報は一切不明です。
唯一の情報ソースはPR Newswireに掲載されている8月15日付のプレスリリースぐらいですが、マイク・スミス氏によるサービスのPRがメインであり運営情報は特に書かれていませんでした。
アクセス&アカウント登録方法
LoudMeの利用にはアカウントの登録が必須です。Webサイトへのアクセスと併せて順番に説明していきます。
1. 任意のWebブラウザからLoudMeにアクセスする
Webブラウザからhttps://loudme.ai/にアクセスし、画面右上の「Sign Up」をクリックします。
2. ログイン方式を選択する
ログイン用のウィンドウが表示されたら任意のログイン方式を選択して「Continue」をクリックします。
2024年8月時点で選択可能なログイン方式は以下の通り。
- Googleアカウント連携
- Eメールアドレス&認証コード入力
3. プロフィールを入力する
プロフィール入力ウィンドウが表示されたら、画面の指示に従ってプロフィールを入力し「Submit」をクリックします。
4. ログインできていることを確認する
トップページに画面が遷移し、右上にAvatarのアイコンが表示されていればログインは正常に完了しています。
利用料金について
無料でもお試しとして数曲は生成することが出来ますが、もし継続的に利用するのであればサブスクリプションへの登録を検討しても良いでしょう。
画面左側のメニューから「Upgrade now」をクリックすると以下のラインナップが表示され、登録が可能です。
サブスクリプション登録で解禁される主な要素は以下の通り。
- 曲や効果音の生成に必要なクレジットの獲得
- 生成速度の上昇
- 同時に生成できる数の増加
- 商用利用可能
- 生成した曲、効果音の非公開設定が可能
LoudMeの使い方
画面左のメニューから「Music generator」や「Sound effenct generator」を選択することで音楽や効果音を生成することが可能です。
以下では各項目の具体的な使い方をそれぞれ説明していきます。
テキストから音楽を生成する
「Music generator」を選択後、Descriptionに生成したい曲の説明を入力し「Create」をクリックすると2種類の曲が生成されます。
生成される曲の長さは最大で4分程度であり、MP3形式でのダウンロードが可能です。
入力項目の詳細は以下の通り。
項目名 | 説明 |
---|---|
Description | 曲の説明。英語のほか日本語入力にも対応。 「AI generate」を使うと簡単な説明文を詳細化してくれるので慣れない内はAI generateを使ってみると良いかもです。 |
Lyrics | 歌詞の指定。以下3種類の中から選択。 Auto-generated:自動生成 Custom:自分で歌詞を入力。[Verse]や[Chorus]などのタグも利用可能 Instrumental:歌声無しの音楽…ですがあまり機能してなさそうです |
Style of music | 曲調の指定。 基本的には単語をカンマ+半角スペースで繋いでいくようです。 pop, rock, classical…という風に。 |
Title | 曲名。 |
なお、Descriptionを含む各項目の入力は必須ではなく、空白にしても何らかの曲は生成されますし曲名も自動で付与されます。
生成した音楽を延長する(?)
生成曲一覧の右側に表示されている「Extend」を選択すると、任意の箇所から続きの曲を生成させることができます…?
基本的な使い方は「Extend from」で元の曲のどこから続きを生成させるかを指定し、あとは「テキストから音楽を生成する」で説明した内容と同様……のはずですが、少なくとも8月26日時点ではまともに機能していなさそうです。
テキストから効果音を生成する
「Sound effect generator」を選択後、Descriptionに生成したい効果音の説明を入力し「Create」をクリックすると類似を含む4種類の効果音が生成されます。
生成される効果音の長さは最大で22秒までであり、音楽と同様にMP3形式でのダウンロードが可能です。
入力項目の詳細は以下の通り。
項目名 | 説明 |
---|---|
Description | 効果音の説明。日本語は非対応。 翻訳ツールなどで生成したい効果音を英訳して入力しておきましょう。 |
Prompt Adherence | プロンプト(入力した説明文)の忠実度。 Creativeに寄せると独創的な、Strictに寄せるとプロンプトに忠実な結果が生成されます。 |
Duration | 効果音の長さ。 Automatic(自動)のほか、0.5秒〜22秒までの範囲で指定も可能です。 |
使用した感想
一部の機能が使えなかったり足りなかったりしますが、リリースして間も無いことを考えれば仕方がないとは思います。
とはいえ、音楽生成の部分はSunoAIに及んでいるとは言い難く、効果音生成に関してもOptimizerAIで良いかと個人的には思えるため、サブスクリプション登録をする価値があるかと言われるとなんとも微妙なところです。
さらには、SunoAIのモデレーターを称するユーザーがYoutubeに、LoudmeはSunoAIを不正に利用しているとも取れる警告動画を投稿するなど、なんとも怪しい空気が漂っています。
ここまで否定的な意見を述べてみましたがLoudMeで生成する曲や効果音の質は決して低くはないので、冒頭でも書きましたが音楽生成AIを初めて試す場合にはまずLoudMeを触ってみても良いかもしれません。
仮に中身がSunoAIであるなら、少なくとも音楽に関しては一定のレベルに達しているのも妥当ですが…